こんにちは、運営責任者のマツダです。
在籍者数から併願の「ねらい目学部」を探すシリーズ「数字で見る併願ねらい目2026」。第3回は、MARCHの中でも志願者が特に多い明治大学です。
先に結論をお伝えすると、明治大学は「飛び抜けたねらい目はないけれど、大きく外れる学部も少ない」大学でした。◎はなく、○が2学部、△が7学部です。
そして、一般選抜で受験する人にとっては嬉しい数字もあります。明治は入学者の68%が一般選抜。前回の立教大学(約51%)と比べても、一般選抜で取る学生の割合がはっきり高い大学です。
この記事でわかること
- 合格者数を左右する「定員充足率」と「4年生÷1年生」の見方
- 明治大学の学部別ねらい目判定(○2学部・△7学部)
- 入学者の68%が一般選抜。入学者数の推移から読む今年の動き
このシリーズで見る2つの数字
① 定員充足率(在籍者数 ÷ 収容定員)
学部全体で、定員に対して何割の学生がいるかを示します。1.00を大きく超えている学部は、翌年に合格者を絞りやすくなります。逆に1.00前後やそれ以下なら、合格者を絞る必要があまりありません。
② 4年生 ÷ 1年生
今の4年生は、2027年3月に卒業します。4年生が1年生より多い学部は、卒業で空く枠が大きいため、今年度の入試(2027年度入試)で合格者を多めに出す余地がある、と考えます。
この2つを点数化し、学部ごとに判定しました。
| 判定 | 意味 |
|---|---|
| ◎ | 充足率に余裕があり、卒業で空く枠も大きい。今年いちばんのねらい目 |
| ○ | どちらかの数字にはっきり余裕がある |
| △ | やや余裕あり |
| - | 標準〜やや厳しめ |
※ 点数:充足率 1.00以下=3点、1.05以下=2点、1.08以下=1点。4年÷1年 1.20以上=2点、1.10以上=1点。合計4点以上が◎、3点が○、2点が△です。
※ 4年生には留年生も含まれるため、実際の卒業者数とは少しずれます。合格者数や倍率を保証するものではなく、「併願を考えるためのヒント」としてご覧ください。
明治大学の全体像
明治大学は4年生が1年生より1,351人多い大学です。1年生7,787人に対し、4年生は9,138人。MARCHの中でも、この春に空く卒業枠はいちばん大きくなります。
ただし、大学全体の充足率は1.07(収容定員31,040人に対して在籍33,120人)と、すでに定員を上回っています。卒業枠は大きいものの、「合格者を大幅に増やせる」ほどの余裕があるわけではありません。
ここで注目したいのが、入学者数の推移です。
| 年度 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 |
|---|---|---|---|---|---|
| 入学者数(人) | 8,130 | 8,068 | 7,561 | 8,216 | 7,687 |
2025年度は8,216人と大きく入学させた反動で、2026年度は529人減らしています。明治は「多く取ったら翌年絞る」という調整をしている大学だと言えます。2027年度入試は、卒業枠の大きさと、前年に絞った反動の両方から、合格者を減らす方向には動きにくいと考えられます。
出典:明治大学公式「入学者数推移及び入試形態別入学者数」「学生・生徒現員,定員及び収容定員に対する充足率(2026年5月1日現在)」
学部別データとねらい目判定
全学部を「ねらい目の順」に並べました。「入学者の増減」は2025年度→2026年度、「志願倍率」は2026年度の志願者数÷合格者数です。
| 判定 | 学部 | 充足率 | 1年生(人) | 4年生(人) | 4年÷1年 | 入学者の増減(人) | 志願倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ○ | 商学部 | 1.065 | 1,168 | 1,406 | 1.204 | −27 | 4.9倍 |
| ○ | 情報コミュニケーション学部 | 1.067 | 484 | 616 | 1.273 | −105 | 5.1倍 |
| △ | 農学部 | 1.038 | 584 | 642 | 1.099 | −54 | 4.8倍 |
| △ | 理工学部 | 1.054 | 1,070 | 1,232 | 1.151 | −97 | 3.2倍 |
| △ | 法学部 | 1.065 | 941 | 1,080 | 1.148 | −50 | 3.7倍 |
| △ | 政治経済学部 | 1.067 | 1,152 | 1,307 | 1.135 | −43 | 3.5倍 |
| △ | 文学部 | 1.069 | 965 | 1,124 | 1.165 | −26 | 4.7倍 |
| △ | 経営学部 | 1.085 | 683 | 897 | 1.313 | −114 | 4.4倍 |
| △ | 国際日本学部 | 1.109 | 378 | 487 | 1.288 | −70 | 5.2倍 |
| - | 総合数理学部 | 1.080 | 362 | 347 | 0.959 | +57 | 4.2倍 |
※ 明治大学は判定の境目にいる学部が多いため、充足率と4年÷1年は小数点以下3けたで表示しています(例:経営学部の充足率1.085は「1.08以下」に入りません)。
出典:明治大学公式「学生・生徒現員,定員及び収容定員に対する充足率(2026年5月1日現在)」「入学者数推移及び入試形態別入学者数」、志願者数・合格者数は旺文社『螢雪時代特別編集 2027年度用 大学の真の実力 情報公開BOOK』より教学舎が計算。
明治は入学者の68%が一般選抜
2026年度の入学者7,687人を入試方式別に見ると、次のとおりです。
| 入試方式 | 入学者(人) | 割合 |
|---|---|---|
| 一般選抜(学部別・全学部統一・共通テスト利用) | 5,237 | 68% |
| 学校推薦型選抜(指定校・付属高校) | 1,814 | 24% |
| 総合型選抜 | 636 | 8% |
前回取り上げた立教大学は、入学者の約半数が一般選抜以外でした。それに対して明治は、入学者の約3分の2が一般選抜です。同じMARCHでも、一般選抜で勝負する受験生にとっては、明治のほうが「枠が大きい」大学と言えます。
また、明治には全学部統一入試や共通テスト利用入試もあり、同じ大学の中で複数の学部を併願しやすいのも特徴です。
※ 学部ごとの入試方式別の内訳は公表されていないため、大学全体の数字です。出典:明治大学公式「入学者数推移及び入試形態別入学者数」
マツダが注目する学部
○ 商学部
4年生(1,406人)が1年生(1,168人)より238人多く、明治の中で卒業枠がいちばん大きい学部です。入学定員も1,150人と明治で最大。合格者の「数」が出やすい学部として、文系の併願先に入れておきたい学部です。
○ 情報コミュニケーション学部
4年÷1年は1.273。さらに2026年度は入学者を前年の589人から484人へ、105人減らしています。卒業枠が大きいうえに、前年に絞った分、今年は合格者を戻す余地がある学部です。
△だけど注目:理工学部
判定は△ですが、充足率1.054と明治では低め、4年生は1年生より162人多い学部です。そして志願倍率は約3.2倍と明治で最も低い。合格者は6,366人と全学部で最も多く出ています。理系でMARCHを狙うなら、前回の立教・理学部と並んで必ず検討したい学部です。
注意したい学部
国際日本学部:充足率も倍率も明治で最高
充足率は1.109と、明治の中でいちばん定員を超えています。志願倍率も約5.2倍と最高です。4年÷1年は1.288と大きいものの、定員超過を解消するために今年も合格者を控えめにする可能性があります。
経営学部:卒業枠は大きいが、定員超過も大きい
4年÷1年は1.313と明治で最も大きい一方、充足率は1.085です。2026年度には入学者を114人減らしており、大学側も定員超過の調整を進めている段階です。「卒業枠が大きいから入りやすい」とは言い切れない学部です。
総合数理学部:卒業枠が小さい
明治で唯一、4年生(347人)が1年生(362人)より少ない学部です。2026年度に学科名の変更と入学定員の増員があり、入学者は前年より57人増えました。その分、今年は合格者を増やす余地は小さいと考えられます。
まとめ
- 明治大学は4年生が1年生より1,351人多く、MARCHで最大の卒業枠。ただし充足率は1.07で、大幅な合格者増は期待しすぎない
- ○は商学部(卒業枠が最大)と情報コミュニケーション学部(2026年度に入学者を絞った)
- 理系なら、志願倍率が約3.2倍と最も低い理工学部に注目
- 入学者の68%が一般選抜。一般で勝負する人には「枠が大きい」MARCH
- 国際日本学部・経営学部・総合数理学部はやや厳しめを想定
もちろん、併願校は数字だけで決めるものではありません。入試日程、科目、本人の得意不得意を組み合わせて「受かる併願」を組むことが大切です。
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「数字で見る併願ねらい目2026」は、このあと各大学を順番に取り上げていきます。次回もお楽しみに。
