職業教育に特化した新しい高等教育機関である『専門職大学』と『専門職短期大学』が、2019年4月から開設されます。今回は、専門職大学の特徴を解説していきます。
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「理論」と「実践」をバランスよく
大きく分けると、大学・短大は主に「理論」を学ぶ場であり、専門学校は「実践力」を身につける場と考えることができます。そして新たに開設する専門職大学は「理論」と「実践」の両方をバランスよく学び将来的に産業界をリードする人材を育成することが目的になります。当然、授業科目の半分以上は専門的な学習となり、その職業に特化した知識や技術を、理論と実践の両面から集中的に学びます。
豊富な実習と「実務家教員」による指導
専門職大学の大きな特徴は、産業界との連携による教育です。卒業単位の3分の1以上(大学の場合40単位以上)は実習による単位取得が義務付けられており、さらに、そのうちの半分(20単位)は、企業での臨地実務実習(インターンシップ)となります。教員についても、全教員の4割以上が企業などで実務の経験がある「実務家教員」となり、学内でも実践的な知識・技術を学べます。
卒業後は大卒と同程度の学位が得られる
専門職大学は、既存の大学の枠組みの中に設置されるため、卒業すると「学士(専門職)」という学位が得られます。一般的な4年制大学卒業者と同程度の学位が得られるという点で、専門学校卒業者と比べ、学歴的に優位であると言えるでしょう。
現在、13の専門職大学と3つの専門職短期大学が設置認可申請をしており、まだ入試の概要などは出ていません。今後新たな情報が発表され次第、皆さんにお知らせしていきます。
教学舎通信 Vol.101より転載