激動の2020年が始まりました。これから新学習指導要領が適用される2024年までは、大学受験にかかわるすべての人が、その情報に注視していく必要があります。そして、高校生は文部科学省や各大学から出される入試情報を精査して自分の進むべき道を決めていかなければなりません。

しかし、2021年度「大学入学共通テスト」に予定されていた英語民間資格利用と国語と数学の記述問題導入が、慌ただしく見送られることになりました。文科省でさえ、決定した制度を二転三転する先行きの不透明な状況が続く最中、高校生がその動向に振り回されていては、勉強どころではなくなってしまいます。だからこそ、私たち教学舎では、多くの受験生 ― 決められたシステムの下で入学試験を受ける立場にある者 ― が、受験にどのように対応していくべきかを検討していきたいと思います。

2月現在、合格報告が続々と入ってきています。同時に、神奈川県は公立高校の入試を明後日に控え、現役高校生は明日13日の午後から『入試休み』になり、この1週間は、ディズニーランドやディズニーシーに神奈川県の高校生が急に増えます。実は、この時期、大学の入試や合格発表が目白押しで、受験生の総決算ともいうべき期間ともなっています。つまり、現在の高校2年生にとっては、自分たちの受験までちょうど1年前になると考えられます。だから、多くの高校3年生がそうするように、4月から気分を一新して、受験生の気持ちになっていては、2か月のロスになってしまうということです。教学舎がある地域は、高校生の部活動が盛んということもあり、GWの大会を終え、引退してから本格的な受験勉強に取り組む卒業生も多くいました。しかし、それでは8か月程しか残っていません。そこで、高校2年生及び保護者の方と「面談」を毎年行い、少しでも早く進学対策に取り掛かるよう伝えてきています。

「今でしょ!」はとても有名になった言葉ですが、「受験勉強はいつから始めればいいの?」という質問に対する答えです。「今」からGWまでを第1段階として、本格的な受験勉強への準備を整えるようにしていきたいですね。同時に、「MARCH」に合格すれば、就職を含め将来は安泰だ! ― すでに、こんな時代ではありません。だからこそ、教学舎では、大学名やレベルを検討する前に、「学びたいこと」「就きたい仕事」を重視し、「学部」や「学科」、「取得できる資格」を第一に考えるよう勧めています。次回から、このブログで、そのための手順を順次掲載していきます。

高校2年生の皆さん、今からですよ