2月28日は、神奈川県の公立高校の合格発表があります。発表を待つ中学3年生の気持ちは様々だと思いますが、合格後は例外なく高校からの課題が出されます。これらの提出やその後に行われる最初のテストは、やはり、1学期の通知表に影響があります。在校生は、学年末テストを控え今年度の成績を一つでもあげようと勉強していると思います。教学舎でも、テスト対策が始まっています。進路について考えるのは少し後回しにして、テスト勉強に取り組む高校生が多くいると思いますが、学年末テスト終了後こそ、じっくりと進路について調べる時間を作れますので、今までのようにのんびりしていてはいけませんよ。

さて、今回は「大学の学部や学科はどうやって決めるのか」の理系編です。

以下の表をご覧ください。

 

 

大まかに分類すると、「モノを作る」工学部、「研究する」理学部、「医療従事者を目指す」医・薬・看護系学部、「環境にかかわる」農学部の4系統に分かれます。文系学部に比べると将来の仕事像が分かりやすく、必要になる資格もはっきりとしているため、早いうちに目標設定を立てやすいことも特徴になります。

入試に必要な科目ですが、薬学部に化学が必須となる以外は英数理の理系3教科と考えて問題はありません。ただし、看護系統に関しては大学によって大きな違いがあり、現代文を必要とする場合や、数学や理科が選択になっている場合など、場合によっては文系の科目だけで受験が可能な大学もあります。高校2年生で選択学習する科目が大切になってきますので要注意です。といっても、近年は入試の多様化が進み、2教科受験などを利用すれば、可能性がすべてなくなるわけではありません。これは看護学科に限ったことではなく、受験勉強の途中に、他の進路に進みたいと思うことは多々あります。「本気で進路を変えたいならばその道が閉ざされることはない」ということを心の片隅においておけば、進路決定の際に悩みすぎることは無くなります。

文系と理系以外にも、芸術や体育の進学があります。むしろ、これらの進学の方が才能を必要とし、努力で何とかできる可能性の高い勉強よりも大変な場合があります。いずれにしても、学びたい勉強や取りたい資格を考慮し、本当に行きたい大学を見つけることが大切になります。情報を集めることが容易い時代だからこそ、じっくりと進学先を考えることから始めてみてはどうですか。

次回は、推薦入試について