教学舎の『SATO』です。

今年に限らず、毎年のように指定校推薦に振り回される高校生がたくさんいます。友だちと志望校が重なったり、成績の同じ生徒が1つの大学に集中したりすることがよくあります。塾生には毎年伝えていることですが、評定平均が同じ点数だった場合には、四捨五入する前の小数点以下第2位までが評価の対象になります。ここまででほぼ順位が決まりますので、部活動や欠席日数については考慮されません。もちろん、大学の指定する欠席日数を超えてしまっている場合は、校内選考に出願することさえできません。つまり、1・2年生の皆さんは、これから学年末に出される通知表で、少しでも総合成績を上げることが大切になります。大学によっては、指定教科の成績基準を設ける場合もありますが、多くは全教科の平均評定となりますので、苦手教科を減らすことが大切になります。

さて、今回は、多くの推薦入試や総合型選抜(旧AO)で利用される、「小論文」について触れていきたいと思います。

毎年のことですが、小学校で学んだ原稿用紙の使い方を忘れている高校生が数多くいることに驚きます。段落の文頭を1マス空けることや、行頭に句読点を入れないこと、横書きの原稿用紙では基本的に算用数字を使うなどの基本を思い出すことから始める必要があります。

口語表現(話し言葉)ではなく、文語体で口調を揃えることも重要です。「です・ます調」「だ調」「である調」「言い切り」などを使い分け、文末の口調を揃えるようにしましょう。上級者は混合体も可能ですが、文章を作ることに慣れていない生徒は1つの口調に揃えることから始めることが大切です。泥縄かもしれませんが、新聞や書籍などの正しいきれいな表現を日頃から目にしていくことが大切になります。気に入った表現や文構成をチェックし、実際に使ってみるようにしてみましょう。

近年は、小論文でありながら「志望理由」を課題とする大学も多くなっています。共通テストで国語の記述問題が検討されていたように、高校生の文章、表現力が試されるようになってきています。読書習慣をつけることも含め、高校1年生のうちから文章を書くことに慣れておいてください。

頑張れ、高校生!