さて、今週は始業式、入学式と新しい年度が始まります。どの学年の高校生も、新たな気持ちで学校生活に取り組んでほしいと思います。新しい教科書の紙のにおいが好きで、パラパラとページをめくりながらにおいをかいだ、そんな記憶はありませんか?
さて、前回の続きからですね。前回お話ししたように、進学校では、2年次にイディオムや語法の参考書や問題集を購入させています。以前は、英文解釈や構文の問題集も同時に購入し演習をおこなっていましたが、現在は、これらの学習を生徒各自に任せています。しかし、長文問題は入試において最も比重が高くなっており(「共通テスト」は全て長文問題)自分に合った問題集を選ぶことが、大きなポイントとなります。
これから必要な参考書や問題集は…
単語やイディオムに関する問題集は前回お話しした通り、進学校ならば高校で購入したもので十分です。これ以外に必要となるのは、英文解釈(短文和訳)、長文演習、目標とする大学の赤本(過去問題)になります。特に英文解釈については解説の多いものを選び、頭の中だけでなく実際に和訳をすることが大切になります。
まずは、精読から
最近では、英文を速く読むことばかりに気を取られすぎて、丁寧な英文解釈をしない受験生が多くいます。これには、英検のリーディンク問題や昨年までの「センターテスト」を中心に、マークシートや記号の選択問題が正解できればいいという考え方が影響しています。しかし、実際には、模擬試験や過去問題を制限時間内解いた後で、しっかりと復習するはずです。そのような学習を夏休みまですれば、読解力は格段に伸びてきます。
そのための参考書・問題集選びや使い方に困っているお子様には、以下のポイントをアドバイスしてあげて下さい。
①「解釈の解説が多い」問題集を選ぶ
②「志望校の問題(赤本)で傾向を把握」
③「速読」よりも焦らず「多読」「精読」から