こんにちは、SATOです。

新学期が始まり、約1週間が経ちました。コロナの自粛から始まった昨年に比べ、きちんと新学年を迎えられていると思います。1年生は、部活動を決めたり、高校の授業に慣れるために慌ただしい時間が続くと思いますが、保護者の方々は、学校が無事に始まり、ほっとしているところではないでしょうか。

推薦選抜に必要な評定平均

さて、ここ最近、3年生から、評定平均の出し方を教えて欲しいという声をよく聞きます。評定平均とは、推薦型選抜に利用する個人成績のことですが、学校の成績を平均化し、「5段階で表した数値」になります。

1年1学期の成績から

保護者の方々にも確認していただきたいことですが、この数値の出し方については、注意点がいくつかあります。大学入試では、1・2年の学年末及び3年の1学期の成績の平均値が評定平均として利用されますが、教学舎のある神奈川県の高校入試では、中学2・3年生の成績を利用するため、1年生の成績は必要ないと勘違いしてしまう生徒が多くいます。また、学年末の成績は1・2学期の成績も含んだうえで出されているため、学年末の結果を伸ばすためには1学期からの継続した学習が必要になるということになります。

評定平均の出し方

では、具体的に評定平均を算出してみましょう。

(通知表:例)

3学期制の高校では上記のような通知表が出され、評定平均の算出には学年末の成績が利用されます(2学期制の高校では、後期または学年末と表記された成績が対象)。

正しい算出方法は、学年末の全教科(斜字体の部分)を合計し、全教科数で割った平均値、つまり

(49+50+42)÷35=4.02 小数点以下第2位を四捨五入して『4.0』となります。

よくある間違え方としては、学年末の平均値を出してから計算する方法(この場合『4.1』)や、全部の成績を足して、全教科数で割る方法(この場合『3.8』)があります。3年生は少なくとも2年分の通知表がありますので、学年末の成績から、現時点での評定平均を算出していただきたいと思います。

今回のポイントは2つ。推薦選抜を利用しようとしている高校生に助言してあげてください。

  1. 評定平均は、1年生1学期の成績から考慮されます。
  2. 評定平均の算出方法を知っておきましょう。