こんにちは!SATOです。
1学期が終わり、2期生の高校以外は、通知表が出されたと思います。1年生は高校で初めての成績ですので、中学時代と比べて全く違った成績になっているかもしれません。気の緩みやすい2年生は、今回の成績を次に活かせるようじっくりと進路を考える夏休みにしたいですね。そして、3年生は受験の天王山ともいうべき夏期講習が始まります。この期間の学習量が受験の結果に大きく影響することは、皆さん分かっていますよね。
今回は、夏休み全体の勉強計画についてお話する前に、英文解釈の勉強について触れておきたいと思います。
「スラッシュリーディング」って使ってますか?
高校のコミュニケーション英語は、スラッシュリーディング( / の記号を使って文を区切って読む方法)を利用して行う授業が中心になっており、和訳例の文も日本語の語順ではなく、英語の語順で書かれていることがほとんどです。多くの参考書で、このスラッシュリーディングを推奨していますが、実は、ある程度の英文法(特に5文型と関係詞)の知識を身につけていなければ、全く意味のない読み方になっていることを知っていますか。
『5文型』を理解することが、第一歩!
英文をかたまりごとに区切ることが、スラッシュリーディングの基本的な技法になります。しかし、近年は、速読やリスニングを重視するあまり、英文法を軽視してしまう傾向があります。以前にもお話ししましたが、1年生で英語表現の授業がない高校もあり、文の構成を学ぶ「5文型」を知らないまま、適当にスラッシュ(/)を使っている高校生が多いのが現状です。この場合、単語や熟語の意味は全部調べていても、最終的に全く何を言っているかわからない訳になってしまい、日本語らしい和訳が欲しいと思った人も多いでしょう。
リスニングやライティングにも有効な「スラッシュリーディング」
もともと英語が得意で、解釈の理解ができる人ならば、スラッシュリーディングを使って読むことをお勧めします。英語に限らず、言語はスピーキングとリスニングが最初の意思の伝達になります。ということは、発声の順に理解していくことが正しく、英文を頭から理解していくスラッシュリーディングを身につけることで、リスニングやライティングの能力も向上していきます。
英文解釈の苦手意識を解消するために!『急がば回れ!』
そのためには、英文の構成を理解する『5文型=SVOCとM』の学習が最低限必要であり、かたまりを構成する『動詞』と『準動詞(不定詞、分詞、動名詞)』、修飾語としての『関係詞』と『接続詞』を先に学んでおくことが大切になってきます。
「急がば回れ」という言葉通り、基本となる上記の英文法から始めても、夏休み中に英文解釈の演習にまで進めることが可能になるはずですよ。