高1生が今「ガチ勉」した方が良いワケ

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塾で勉強するということ

教学舎では今週から定期試験対策授業がはじまります。今までの経験上、今回のテストは本当に大切です。特に新高1生にとっては、新たな環境でのポジションを決める試験です。ただ「何となく」受けるのでなく、目的をもって勉強に取り組むことが必要です。

なぜ今回の試験が『大切』になるのか、実例に基づいて説明したいと思います。令和5年に秦野高校入学した2名の数値になります。

実例① 高1・4月に入会したAさん

中学時代の成績

 英語数学9教科内申入試得点
2年内申4435113325
3年内申5539

中学生の成績から内申点としても平均的、入試得点としては平均より低い結果で入学しています。英語は好きですが、数学は努力を重ねて5をとっていました。勉強時間が多いわけではありませんでしたが、コツコツ勉強する習慣がありました。

秦野高校入学後の成績の変化

1学期中間試験平均期末試験平均評定
数学Ⅰ4530.08061.65
数学A3220.56450.65
コミュ英Ⅰ8677.48863.95
論理・表現8276.08359.95

最初の試験では数学が50点満点となっています。数学の平均点は50点程度ですがそこで77点(プラス20点)とれたのが、その後の大きな弾みとなりました。数学に対する苦手意識がなくなり、また教科書や問題集のあらゆる問題を解けるようになれば高得点が取れるということに気づき、安定した得点をとり続けることができました。文系学部志望なのですが、2年生でも評定5をキープしました。

2学期中間試験平均期末試験平均評定
数学Ⅰ4936.27843.95
数学A6563.26951.54
コミュ英Ⅰ7153.36341.45
論理・表現9370.99679.25

教学舎で勉強するメリットは、英語の「論理表現」にあります。この教科は授業内容とテスト内容が一致しません。いわゆるグラマーとイディオムが主体となったテストです。そのため日頃から教科書というより、扱う単元を体系的に理解し問題演習をおこなっているので、テストに効果的だと思います。Aさんの場合も平均点が高い中、90点台を獲得し評定が5になっています。

3学期学年末試験平均評定
数学Ⅰ5853.45
数学A8861.15
コミュ英Ⅰ8451.55
論理・表現8053.95
1年次の全体評定
4.0

勉強方法を獲得したこともあり、3学期は英語・数学ともに高得点でした。テスト勉強のコツを知れば、勉強自体も苦痛ではなくなります。『継続した学習こそ成果を出す最良の勉強法』なのは、保護者の方もわかっていると思います。しかし、継続できるためには「わかる」ことが必要だと、わかっていない保護者がとても多いと思います。

勉強をしないのは、内容が「わからない」から「自分では勉強できない」状態になっている可能性があります。自学の限界です、武田塾方式ではダメなタイプです。

またテスト勉強イコール「丸暗記」という意識で取り組む生徒も見かけます。短期記憶のみで乗り越えようとすると、せっかく入学した進学校での勉強が、一般選抜などにも通用する学力の涵養なりません。これでは、推薦も一般もともに通用しない状態になってしまいます。

今すぐ勉強をした方がよい「エビデンス」をAさんが教えてくれています。お子さんを信じたい気持ちもわかりますが、保護者がわかっていないようなことを生徒たちは気が付きません。転ばぬ先の杖が必要です。

実例② 高1・4月に入会したBさん

中学時代の成績

 英語数学9教科内申入試得点
2年内申343096351
3年内申3433

中学の成績からみても、内申点は合格者平均よりかなり低く、入試得点は合格者平均点と同程度と、かなり下位で入学した生徒です。また評定で5はなく英語を苦手教科としていました。数学は好きではあるものの、計算のような処理する問題は大丈夫であるものの、いわゆる応用のような思考問題では、国語レベルが低いため太刀打ちできない状況での進学でした。

秦野高校入学後の成績の変化

1学期中間試験平均期末試験平均評定
数学Ⅰ4730.06861.64
数学A3220.57950.65
コミュ英Ⅰ8277.47463.95
論理・表現8076.04959.93

入学直後から勉強を始めた結果、底辺と思われていた順位も2ケタで自信を深めてくれました。苦手意識が強かった英語でも、中学では到底考えられなかった評定をとることができました。

2学期中間試験平均期末試験平均評定
数学Ⅰ6336.25743.93
数学A7463.27651.53
コミュ英Ⅰ7353.37141.45
論理・表現8670.99479.24

2学期はテストではよい点だったものの提出物や小テストの関係で評定を下げてしまいました。高校でもテストの点数以外も評価のポイントとなります、これが最近の公立高校の傾向だと思います。

3学期学年末平均評定
数学Ⅰ5853.44
数学A7561.14
コミュ英Ⅰ7351.55
論理・表現5553.93
1年次の全体評定
3.5

国立理系を目指すため、必要以上に評定は意識していません。入学前の学力から考えて最初はどうなるかと思いましたが、継続して勉強することで実力(模試の偏差値)も備えてきました。

高校生が勉強する上で必要なのは、目標を明確にすること、毎日やり続けること。この2点に尽きると思います。

高1生が「ガチ勉」を始めた方が良いワケ

入学時には平均的な生徒でも1学期から勉強することで50番以内(360人中)の順位になっていきます。また入学時に下位の生徒でも最初から頑張れば、中学の苦手教科でも5が取れます。

最初のテストで上位に「食い込む」とその後が圧倒的に楽です。指導歴30年の経験上、部活と両立したいなら、最初に負荷をかけておいた方が良いです。できなくなってから評定を2ランクアップ(例2→4)することは至難の業、中学校の時の感覚を捨ててください。

できなくなってからでなく、できているからこそ教学舎で勉強してほしいと思っています。

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