こんにちは、運営責任者のマツダです。
在籍者数から併願の「ねらい目学部」を探すシリーズ「数字で見る併願ねらい目2026」。第2回は、MARCHの一角である立教大学です。
先に結論をお伝えすると、立教大学は今回調べた首都圏の私大39校の中で、「ねらい目」の学部がいちばん多い大学でした。◎が2学部、○が8学部あります。
ただし、立教大学を一般選抜で受けるなら、もう一つ知っておいてほしい数字があります。入学者の約半数は、一般選抜以外の入試で入学しているということです。この点もあわせて解説します。
この記事でわかること
- 合格者数を左右する「定員充足率」と「4年生÷1年生」の見方
- 立教大学の学部別ねらい目判定(◎2学部・○8学部)
- 入学者の約半数が一般選抜以外。一般の枠が大きい学部はどこか
このシリーズで見る2つの数字
① 定員充足率(在籍者数 ÷ 収容定員)
学部全体で、定員に対して何割の学生がいるかを示します。1.00を大きく超えている学部は、翌年に合格者を絞りやすくなります。逆に1.00前後やそれ以下なら、合格者を絞る必要があまりありません。
② 4年生 ÷ 1年生
今の4年生は、2027年3月に卒業します。4年生が1年生より多い学部は、卒業で空く枠が大きいため、今年度の入試(2027年度入試)で合格者を多めに出す余地がある、と考えます。
この2つを点数化し、学部ごとに判定しました。
| 判定 | 意味 |
|---|---|
| ◎ | 充足率に余裕があり、卒業で空く枠も大きい。今年いちばんのねらい目 |
| ○ | どちらかの数字にはっきり余裕がある |
| △ | やや余裕あり |
| - | 標準〜やや厳しめ |
※ 点数:充足率 1.00以下=3点、1.05以下=2点、1.08以下=1点。4年÷1年 1.20以上=2点、1.10以上=1点。合計4点以上が◎、3点が○、2点が△です。
※ 4年生には留年生も含まれるため、実際の卒業者数とは少しずれます。合格者数や倍率を保証するものではなく、「併願を考えるためのヒント」としてご覧ください。
立教大学の全体像
立教大学の最大の特徴は、4年生が1年生より872人多いことです。1年生5,061人に対し、4年生は5,933人。この春は、例年より大きな卒業枠が空くことになります。
大学全体の充足率は1.05。学部の収容定員19,587人に対して20,614人が在籍しており、MARCHの中では中央大学(1.05)と並んで、定員超過が小さい大学です。
合格者数も見ておきましょう。2026年度入試では、従来の11学部の合格者は前年より約560人減りました。その一方で新設の環境学部が702人の合格者を出しており、大学全体ではほぼ横ばいでした。どの学部が増やし、どの学部が減らしたかは、次の表で確認できます。
学部別データとねらい目判定
全学部を「ねらい目の順」に並べました。右端の列は、2025年度から2026年度にかけての合格者数の増減です。
| 判定 | 学部 | 充足率 | 1年生(人) | 4年生(人) | 4年÷1年 | 合格者の増減(人) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ◎ | 理学部 | 1.02 | 276 | 364 | 1.32 | −40 |
| ◎ | 経済学部 | 1.05 | 688 | 837 | 1.22 | +66 |
| ○ | スポーツウエルネス学部 | 1.00 | 230 | 230 | 1.00 | −58 |
| ○ | コミュニティ福祉学部 | 1.04 | 350 | 412 | 1.18 | +135 |
| ○ | 文学部 | 1.05 | 907 | 1,132 | 1.25 | −135 |
| ○ | 社会学部 | 1.06 | 518 | 657 | 1.27 | −134 |
| ○ | 経営学部 | 1.06 | 385 | 496 | 1.29 | −47 |
| ○ | 観光学部 | 1.06 | 366 | 475 | 1.30 | +56 |
| ○ | 法学部 | 1.07 | 594 | 738 | 1.24 | −370 |
| ○ | 現代心理学部 | 1.07 | 322 | 400 | 1.24 | −7 |
| △ | 環境学部(2026年新設) | 1.02 | 208 | - | - | - |
| - | 異文化コミュニケーション学部 | 1.06 | 217 | 192 | 0.88 | −27 |
出典:立教大学公式「2026年度[学部学生]在籍者数(2026年5月1日現在)」「(表2)学生<学士課程>」、大学ポートレート(私学版)。文学部は大学公式の集計どおりGlobal Liberal Arts Program(GLAP)を含みます。
入学者の約半数は一般選抜以外
2026年度に立教大学に入学した5,005人のうち、一般選抜(共通テスト利用を含む)での入学は2,551人。残りの2,454人、約49%は、総合型選抜や学校推薦など一般選抜以外の入試で入学しています。
つまり、入学定員が大きく見えても、一般選抜で取る学生はその半分ほどしかいないということです。しかもこの割合は学部によって大きく違います。
| 学部 | 入学者(人) | うち一般選抜(人) | 一般選抜の割合 |
|---|---|---|---|
| 理学部 | 276 | 203 | 74% |
| 観光学部 | 366 | 250 | 68% |
| 社会学部 | 516 | 297 | 58% |
| コミュニティ福祉学部 | 350 | 192 | 55% |
| 文学部 | 878 | 472 | 54% |
| 経済学部 | 688 | 364 | 53% |
| 環境学部 | 208 | 99 | 48% |
| スポーツウエルネス学部 | 230 | 102 | 44% |
| 法学部 | 582 | 245 | 42% |
| 現代心理学部 | 322 | 134 | 42% |
| 異文化コミュニケーション学部 | 206 | 74 | 36% |
| 経営学部 | 383 | 119 | 31% |
理学部は入学者の約4分の3が一般選抜です。一方、経営学部は約3分の1しかいません。同じ立教大学でも、一般選抜で受けるなら「一般の枠が大きい学部」のほうが数字の上では有利です。
出典:旺文社『螢雪時代特別編集 2027年度用 大学の真の実力 情報公開BOOK』入学者データ(方式別入学者数)より教学舎が集計。入学者は1年次入試のみで、GLAPは含みません。
マツダが注目するねらい目学部
◎ 理学部
充足率1.02と定員どおりで、4年生(364人)は1年生(276人)より88人多い学部です。さらに入学者の74%が一般選抜で、立教の中でいちばん一般の枠が大きい学部でもあります。一般選抜でMARCHの理系を狙う人には、併願先として最有力と言えます。
◎ 経済学部
充足率1.05、4年生は1年生より149人多く、卒業で空く枠が大きい学部です。2026年度は合格者を前年より66人増やしており、数字がそろって「合格者を出す方向」を向いています。一般選抜の割合も半分以上(53%)あり、文系の一般受験生におすすめです。
○ 観光学部・コミュニティ福祉学部
どちらも新座キャンパス(埼玉県)の学部です。観光学部は4年÷1年が1.30と卒業枠が大きく、一般選抜の割合は68%、合格者も+56人でした。コミュニティ福祉学部は合格者を+135人と大きく増やしています。○の中でも、この2学部は◎に近い水準です。
注意したい学部
法学部:合格者を370人減らした
判定は○ですが、2026年度は合格者を2,452人から2,082人へ、370人減らしました。特に国際ビジネス法学科は収容定員充足率が1.36と大きく超過しており、今年も合格者を絞る可能性があります。一般選抜の割合も42%と低めです。
異文化コミュニケーション学部:卒業枠が小さい
立教で唯一、4年生(192人)が1年生(217人)より少ない学部です。一般選抜の割合は36%で、一般での入学者は74人にとどまります。
経営学部:一般の枠がいちばん小さい
判定は○ですが、一般選抜での入学者は383人中119人(31%)だけです。志願者数を合格者数で割った倍率も約5.6倍と、立教の中で最も高くなっています。経営学部を第一志望にするなら、経済学部や観光学部と組み合わせるなど、立教の中での併願も考えておくと安心です。
まとめ
- 立教大学は4年生が1年生より872人多く、◎2学部・○8学部と「ねらい目」が多い大学
- ◎は理学部(一般選抜74%)と経済学部(合格者+66人)
- 入学者の約半数は一般選抜以外。一般で受けるなら、一般の枠が大きい学部を選ぶのが数字の上では有利
- 法学部(合格者−370人)、異文化コミュニケーション学部、経営学部はやや厳しめを想定
もちろん、併願校は数字だけで決めるものではありません。入試日程、科目、本人の得意不得意を組み合わせて「受かる併願」を組むことが大切です。
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「数字で見る併願ねらい目2026」は、このあと各大学を順番に取り上げていきます。次回もお楽しみに。
この動画でも説明しています。
