新学期が始まります。2学期制の高校では、早くも来週から期末テストが行われる学校もあります。短い夏休みですが、何か変化はあったでしょうか。
教学舎の『sato』です。
受験生はひたすら勉強に励んでいる最中ですが、各大学が入試の詳細をHPにアップしています。「総合型選抜」「学校推薦型選抜」「一般受験」のすべてにおいて、出題範囲や評定平均の出し方、受験方法などが変わっていると考えて、しっかりと内容を把握しておくことが大切になります。極端な例では3年次の成績は使わず、2年生までの成績で評定平均を換算する大学もあります。指定校推薦に関しても各高校に詳細が送られていますので、早めに確認をしておきましょう。次回、併願校や受験方法の決め方をお話しします。
今回は、来年度の選択教科の決め方についてポイントを挙げていきます。最初に考えなければならないのは、将来どんな職業に就きたいのか、大学でどんな勉強をしたいのかをはっきりさせる必要があります。
【1年生】 来年度の選択教科は数学ⅡBを受講するかどうかと、理科の科目を決めることです。
- 将来、国公立を受験したいと考えている生徒は、文系志望でも数学ⅡBが必須科目となります。
- 看護志望は医療系だからといって、理系だと決めつけるのはやめましょう。数学を受験科目に入れていない大学が非常に多くなっています。
- 得意教科、不得意教科で決めるのではなく、将来志望する進路に合わせて必要な科目を選びましょう。進路が決まっていれば、苦手な科目でも頑張って実力を伸ばす努力をしましょう。
【2年生】 進路に合わせた教科選択をしましょう。
- 受験科目に必要のない選択科目を履修しないようにしましょう。必要のない自由選択教科を選ぶと、負担が多くなります。
- 1年生と同じく、得意、不得意教科で決めるのではなく、将来志望する進路に合わせて受験に必要な科目を選びましょう。
- 同じ学部でも、大学によって必要とされる教科が異なることがあります。特に理系に関しては、志望するレベルによって数学Ⅲを必要としない大学もあります。医療・薬学・農学は数学ⅡBまでですが理科の科目を指定することが多くあります(薬学は化学を指定)。
これらを踏まえ、どのような教科選択をするかをしっかりと考えてください。大切なことは、今から、志望する大学や学部を検討し、数多くある入試パターンの中から自分に合った制度を利用することを考えることです。「この教科を履修していなかったから希望する学部を受けられない」ということがないようにして下さい。
気持ちを新たに、新学期も頑張れ!