こんにちはSATOです。

中間テストの結果について、『個票』=『個人成績票』が各高校から出されています。平均点や偏差値が記載されていますが、中学校とは違って、大切なのは素点や合計点ではありません。平均点との差、つまり偏差値がポイントになります。今回初めて高校の定期テストを受けた1年生の保護者の皆様は、お子様が学年の中でどれくらいの位置にいるのかを見極める材料として下さい。

部活動終了後の1週間が、切り替えのチャンス

さて、今回は受験生へ向けたお話になります。

ゴールデンウィークから最近にかけて、3年生にとっての引退試合であったり、最後の発表の場となる活動が行われ、高校での部活動を終える生徒が増えてきています。コロナ禍で活動を制限されてきた生徒にとっては、なかなか燃え尽きるところまで打ち込むことができなかったのではないかと、残念に思います。ただし嘆いてばかりではいれません。受験勉強を本格的に始める最大のチャンスと考えましょう。

引退後、部活動に割いていた時間を、スムーズに勉強に移行できれば、毎日3~4時間分の勉強時間をそのまま確保できるはずです。しかし、現実的には、余韻に浸って「来週の月曜日から…」「すぐ期末テストもあるし、その後から…」とズルズルと日々を過ごし、結局、夏休みになってようやく重い腰を上げる生徒が非常に多くなります。こうなると、なかなか気持ちを切り替えることが難しくなります。一般選抜で上位校(GMARCH)以上を志望するならば、引退して1日空けた、翌々日から受験勉強に臨むことが必要になります。

自分に合った時間割を作ろう!

(勉強計画のKey Points)

  • 勉強時間「0」の日を作らない。
  • 学校の宿題は、勉強時間に含まない。
  • 2時間(120分)を1セットとして、平日2セット以上、休日3セット以上の時間割を習慣にする。

「1と2」は、自分を甘やかさないためのルールです。

「3」については、スポーツの世界でいう「超回復」、つまり休憩を取ることによって、より能力を高めることができるという考えを実践し、100分(1時間40分)勉強、20分休憩を1セットにして勉強に取り組む方法です。

休憩をうまく使い、[100分 → 40分(ここで食事) → 100分 → 20分(休憩) → 100分] のように、時間割を作ることができれば、休憩も勉強時間の内ですから実質5時間(300分)であっても6時間勉強したことになります。

「勉強の体力」を身につけるために

私立大学の入試における時間の配分は、1教科90分以上になることが多くあります。特に、英語や数学には長い時間が割り当てられます。「勉強の体力」をつけるためにも、長時間連続して勉強することに慣れておきたいものです。さらに、2学期以降は、本番より5分短い時間を設定して問題を解ききる、という緊張感を持った勉強も可能です。