各高校では、指定校推薦の校内選考が始まり、3年生は心中穏やかでなくなってきています。旧AO入試の総合型選抜も各大学でエントリーが始まりましたが、昨年までと比べると、小論文や集団討論など受験生の知識量や表現力、コミュニケーション能力を問う形式の入試を導入する学校が確実に増えてきています。その分、試験日そのものが、ほぼ1か月後ろ倒しになっているので、準備を十分にできると考えて臨んでほしいと思います。
教学舎の『Sato』です。
今年は、コロナの影響で「夏期講習は受験の天王山」という雰囲気のないまま、夏休みに突入してしまいました。オープンキャンパスへの参加で意識を高める機会も少なかったと思われますが、そのような中でも、指定校推薦の校内選考が始まり、教学舎の生徒たちもようやく実感が沸いてきているようです。
選抜方法が変わった今年の入試では推薦入試のための準備が重要になっています。教学舎独自の「推薦プログラム」の指導に関して、最も重視していることは「自分のルーツを探る」ことです。志望学部を決定する際に、何をきっかけにその職業に就きたいと思ったか、なぜその学科の勉強をしたいと思うようになったのかを自分の意志として築き上げることで、入試への取り組み方や入学後の学習意欲が変わってきます。また、「志望理由書」の作成や面接準備をしていく中でも、自分に自信を持ち、しっかりと自己PRができるようになっていく生徒が数多くいます。そして、志望校を徹底的に調べることで、大学に対しての愛着を持ち、結果を出すことが可能になります。
SNSを利用して自己発信をしている若者が多くいますが、公的な長文での自己表現を苦手とする高校生は非常に多く存在し、国語の入試での記述問題の導入が検討されているのも当然の結果であると実感しています。参考書などにかかれている言葉をそのまま使ったり、無理して固い言葉を使ったりする生徒も多く、何よりも自分の言葉で表現できるよう繰り返し文章を推敲するよう、私たちも指導に取り組んでいます。
半版の入試まで残り半年を切りましたが、まだまだ、受験シーズンは始まったばかりです。徐々にペースを上げていこう。
頑張れ、高校生!