こんにちはSATOです。

一部の高校を除いて、中間テストが終了しました。学年が変わったことで、テスト問題に変化があった人もいると思いますが、しっかりと反省して、次のテストに活かしていきましょう。

「学校の勉強」だけでも大学に受かるのか?

さて今回は、英語の教科書についてのお話です。受験を控える高校生の多くが悩むことですが、「高校の勉強だけでも大学受験に通用するのか?」と考えたことのある生徒や保護者の方々がたくさんいると思います。

答えは『YES!』です。

ただし、副教材や単語帳など学校が用意する教材を全て含んだ場合になります。これらを自分で学習し、演習をしていけば十分に一般受験の学力をつけることも可能になるのです。もちろん、扱っている教科書・教材によってもその可能性は上下します。

各高校が採択している教科書にはランクがある

高校の英語コミュニケーションについては、多くの出版社から、様々な教科書が出されています。以下の教科書が、現在、近隣の高校で利用されているものです。

  • 秦野高校1年 :ELEMENT Ⅰ 2年:PROMINENCE Ⅱ 3年:POLESTAR Ⅲ
  • 伊志田高校1年:LANDMARKⅠ 2年:LANDMARK Ⅱ 3年:LANDMARK Ⅲ
  • 曽屋高校1年 :POWER ON Ⅰ 2年:POWER ON Ⅱ 3年:POLESTAR Ⅲ

以前から難易度の高い教科書として知られていた、CROWN・UNICORN・PROVISIONといった各出版社精鋭の教科書の名はありませんが、教科書も改訂を繰り返し進化しています。実際に、上記のうち、POWER ON以外の教科書は受験勉強にも対応できるレベルを持っています。ここで注目したいのは、実は教科書にも難易度のランキングがあることです。例えば、秦野高校1年生のELEMENTと伊志田高校のLANDMARKは同じ出版社でありながら、明らかに難易度を変えて構成された教科書となっています(ELEMENTの方が難易度は上)。一方、POWER ONは扱う単語や英文の量も少なく、基本を押さえるための教科書であるため、受験勉強には対応していないと言えます。このように、教科書を見るだけでも、その高校が進学についてどのような意図で取り組んでいるかを読み取ることができます。

本文や和訳、熟語を暗記するだけでは、勉強とは言えない

質の高い教科書の内容をきちんと理解するために辞書や文法書を活用して勉強すれば、受験における長文読解に対する力は十分についてきます。もちろん、定期テストのために暗記するだけの勉強ではその力を養うことはできません。その上で、ページ数の限られた教科書では足りない語彙力を単語帳でカバーし、文法事項や英語の表現力を英語表現の授業、教材で補うことができれば、教科書は「最強の教材」となります。採択されている教科書のレベルにもよりますが、進学校で使用されている教材を使いこなすことができれば、『学校の勉強だけでも、大学受験に通用する』と、保護者の方々も自信を持ってアドバイスできると思います。