こんにちはSATOです。

今回は、学校推薦型選抜の中で公募推薦(国公立大学)についてお話していきたいと思います。

国公立大学の推薦入試は複雑⁉

公募推薦の中で、国公立大学については様々な条件が付随しているにもかかわらず、倍率は2~7倍の倍率となっています。評定平均の出願基準は3.5以上、4.0以上、A判定(4.3)以上と大学や学部によっても異なります。また、共通テスト受験、免除も大学や学部によって異なるため、はっきりと志望校・志望学部が決まっている場合に利用できる入試システムと考えられます。

神奈川県には3つの国公立大学がある

神奈川県の国公立大学では、横浜国立大学の学校推薦型選抜では出願基準3.5で共通テスト免除、自己推薦では基準4.0かつ共通テスト必須受験となっています。そして、横浜市立大学4.3(県内特別公募制)かつ共通テスト必須受験神奈川県立保健福祉大学3.8または4.0で共通テスト免除となっており、公立大学は神奈川県内の高校を卒業していることが条件に含まれています。

国公立の公募は、一般選抜に近いシステム

国公立大学の公募推薦は、共通テスト必須受験の場合、合格発表は2月中旬になります。当然、共通テストや私立大学を受験し、国公立大学の一般選抜を考える中で、公募推薦は一つの受験手段になることと思われます。つまり、私立大学の推薦とは異なり、国公立大学を第1志望としている生徒が、合格の可能性を高めるために受験する制度であると言えるでしょう。

ただし、共通テスト免除の場合は私立大学受験に比べて試験科目が極端に増えるわけでもなく、諸論文の勉強や様々な条件をクリアできれば十分に併願を考慮できる試験と言えます。しかし、推薦特有の小論文や面接、プレゼンテーションなどの試験やその準備を苦手とする生徒にとっては、入試勉強に没頭すべき10月~12月の学習時間を削ってしまうだけになることもあり得ます。

保護者の皆様と生徒が協力してこそ、理想の進学が可能

これまで、総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜など現役高校生が考えるべき入試制度についてお話してきましたが、最低でも2年生の夏休み頃から、学校見学を含めじっくりと進路について考えていくことが大切になってきます。複雑な受験制度であるからこそ、生徒任せにすることなく、保護者の皆様からの「○○大学見てきたら?」「興味のある仕事って何?」といったタイムリーなアドバイスがとても有効なものになります。決して強要するのではなく、一緒に考えるスタイルでこれからの受験を乗り切って欲しいと思います。