こんにちは!SATOです。

2学期が始まり、少し経ってしまいましたが、この間に、指定校推薦の校内選考が実施され、徐々に結果が出てきています。しかし、緊急事態宣言の中、登校も限られているため、どの学年の生徒も「よし新学期だ。がんばろう!」という気持ちにはなかなかなれないようです。文化祭や体育祭も中止になることが多く、高校生という実感も持ちにくいのではないでしょうか。ただし、最近になりコロナもピークを過ぎてきた気配もしますので、2年生の修学旅行はなんとか実施できないものかと願っています。

学校以外でも模擬試験を受けることが大切

さて今回は、進学を考える高校生や保護者の皆さんにとって、出願の目安となる模擬試験についてお話ししたいと思います。本来、自分の高校で受験する模擬試験よりも、アウェイの環境を経験する校外模擬試験がとても大切になります。実際には、高校1・2年生を対象として高校で実施するのは『進研模試』『駿台・ベネッセ模試』が一般的になっています。3年生が受ける『河合塾:全統模試』との比較等は教学舎のyou tubeにアップされているので、そちらを参考にしてください。

現役生にとって、判定結果はそれほど重要ではない

ここでは、模擬試験の活用法を中心にお話していきたいと思います。模擬試験というとやはり「A」~「E」の判定がどうしても気になりますね。ただし、現在の判定を見て志望校を決めるのは早すぎます。浪人生も受験している模擬試験では、現役生はどうしても不利になります。現役生は「受験当日まで伸びる」と言われるように、その追い込みがポイントであり、最大の強みとなります。受験校に迷っているときには、できる限り遅い時期に結果の出る模擬試験の判定を参考にして欲しいと思います。特に、保護者の皆さんは、判定結果だけではなく教科ごとの偏差値や前回からの伸びに注目し、励ましてあげて欲しいと思います。

模擬試験の前後に、しなければならないこと

次に、受験する際に記入する志望校ですが、できる限りレベルを分散し、自分がどの位置にいるのかを詳細に知ることができるようにしましょう。恥ずかしいから「滑り止め」の大学を記入しないのはもっての外。どの模擬試験も、6校以上は判定可能になっていますので有効活用しましょう。

そして、最も大切なのが「自己採点」になります。早めに答え合わせをすることが大切なのではなく、各自のマークの仕方で本番の「マークシート」できちんと読み取ってもらえるのか、誤差が出がちではないか、といったことをチェックするのを忘れてはいけません。国公立大学では、この「共通テスト」の点数を基準として志望校を決定します。にもかかわらず、結果が出るのは翌年度になってからであるため、その数値は「自己採点」に頼らざるを得なくなっています。日頃の模擬試験で、自己採点との誤差が多い生徒は、マークの仕方に問題があり、「ボーダーライン」などを基準に出願校を考えることができなくなります。私立大学に関しても同様です。その誤差をなくすことも模擬試験で気をつけることの1つになります。入試直前の実力確認として、各予備校のプレテストにも臨んで欲しいと思います。

模擬試験と同じ問題が出ることもある

さらに、問題の解き直しも大切になります。私も現役・浪人時代に「河合塾」の模擬試験を何回か受験していますが、模擬試験とまったく同じ現代文の文章が本番の試験に出題され、英語の長文でも類似した英文が使われていたことがありました。正直なところ、私は見直しをしていなかったため本番の結果の方が悪かった記憶があります。ただ結果が悪かった場合よりも悔しい思いをしました。模擬試験の制作者は、当然、入試を想定して問題を作成します。だからこそ、問題を解き直して分からない問題をなくしておくことも重要なのです。

模擬試験は最新のデータ収集の場

結果として、模擬試験は学力を測定するだけではなく、受験に関する様々な問題点や情報を知るための手段となっていることを忘れないようにしましょう。各模擬試験には細かいデータがついてきます。自分の志望校にどれくらいの希望者が集まっているのか、昨年に比べて倍率はどう変化するのかなども資料から読み取ることも可能です。点数や判定に一喜一憂するのではなく、最終的な合格を勝ち取るために、今年受けた模擬試験とデータをもう一度見直してもいいですね。