全国に広がった自粛の波の中、高校生の皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。学校に行けば必然的に数時間勉強していた環境から、勉強するかしないかを生徒の皆さんに委ねることになっている現状に、まだまだ戸惑いがある人が多くいると思います。
今回は、限られた時間ではなく、ある程度余裕のある時間の使い方の中で、何をしていけばよいのか悩んでいる高校生へのアドバイスです。
まず、学校の授業が進んでいないわけですから、苦手科目や単元の克服に最適な機会であると言えます。新しい内容がどんどん増えていく普段の授業では、苦手な内容をピックアップし時間をかけることがなかなかできません。本来ならば、夏休みのような長期休暇期間で行う学習ですが、部活動の比重が重くなり、また、「休み」という意識も強いため勉強に集中しきれない高校生も多くいたと思います。しかし、まさに自分から勉強に取り組むことができる現在の状況は、今までの苦手を全て得意に転換するチャンスです。「終わりのない休み」はなく、受験やテストは今後の皆さんの道程に必ず現れます。その時のために、今できる復習に全力で取り組みましょう。
受験生の勉強も同様に、苦手な教科や単元は前述のように徹底して理解を深めることが可能です。確かに、数Ⅲや理科のように新しい分野の理解を一人で進めることは難しいかもしれませんが、授業が始まる段階で以前の学習内容をきちんと身に着けていれば、十分に受験対策を行っているといえるでしょう。一方、社会のような暗記科目は浅くても広い範囲に手を付けることが可能になります。
高校生に限らず、1日中家にいることで時間のメリハリをつけられなくなる可能性があります。散歩やストレッチなど息抜きの必要性もありますが、学習に関しては『ルーティーン』を作ることが大切になります。そこで、簡単な例を挙げてみましょう。
- 「ストップウォッチを使い、1日の学習時間を積み上げていく」
ストップウォッチの機能を使い、集中力が切れるまで勉強した時間を計り、1日の学習時間を記録していくことで、これだけできたという満足感も得られるようです。
- 「50分または100分を1タームにして、時間枠を利用してスケジュールを作る」
50分の場合は10分、100分ならば20分を休憩時間として、1時間または2時間のタームを1日にどれだけ積み上げるかを目標にしていく方法です。受験生は100分区切りにすることで、入試本番に近い状態を作るといいと思われます。
色々な学習方法がありますが、自分に合ったやり方を作り上げるチャンスでもあります。1週間のうちには必要な教科に一通り触れるよう意識して取り組んでみてください。
がんばれ高校生!