公募推薦から医学部へ

こんにちは。SATOです。

高校3年生は、推薦入試の真っただ中。11月になり、出願や合格発表が目白押しです。昨日も総合型受験の生徒から「合格」の報告がありました。

そんな中、今回は公募推薦についてのお話です。

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医学部志望でもあきらめない

ずいぶんと以前の話になりますが、東京から小田原に引っ越してきたお医者さんの娘を個別で見ていました。一人娘ということもあり、ある意味、進路は決められたものでした。本人も興味がないということはなかったのですが、なにせ当時通っていた高校では、特進クラスにいるわけでもなく、数学がずば抜けて得意ということもありませんでした。

2年生の秋から受験対策は始まっている

高校2年生から教えましたが、第一関門は3年生の選択教科でした。当時は、理系を選択すると、数学Ⅲと数学Cがありました。推薦入試も考慮しており、成績を落としたくなかったのでこの2教科を履修しない方法として、文理コースの選択を考えました。実は、私の妹が医学部を卒業していたため、前述の大学を卒業したお医者さんに知り合いがいて話を聞けるということと、自分の恩師が進学校の数学の教師をしており、公募推薦の実情や推薦書の書き方を教えてもらえるということに淡い期待を込めて、この進路を推しました。

学部を決めてから大学を決める

結果として、高校2年生の秋の段階で「東京女子医科大学」と「帝京大学」の医学部に絞り勉強することになりました。彼女の高校からは医学部に合格した卒業生もほとんどいなかったため、指定校枠も無く、最初から公募推薦と一般受験の併用を目指すことで受験を乗りきろうという話をしていました。

人任せにしないで、全部自分で取り組む

3年生1学期までの評定平均は「4.3」。得意の理科と現代文で成績をあげられたことが、とても大きかったと言えます。そして、学校からの推薦書については、担任の先生が受験指導に慣れていなかったため、保護者の方が「こう書いて欲しい」と用意した推薦書をほぼそのまま書いてもらったそうです。勿論、例の恩師に指導を受け、私も関わった推薦書です。ある意味、モンスターペアレントのはしりですね。
3年生の夏休みには、読書と感想文、面接練習を繰り返しましたが、何と、前日の夜に振り返っておいた書籍についての話題に類似した内容が多く質問され、本人的に手応えもあったようでした。

社会的問題も受験に大きく関わる

実は、その前年、大学病院で医療過誤があり受験者数が減るのではという噂がありました。一種の風評被害ではありますが、実際に倍率は下がっていましたので、あらゆる情報を吟味することが大切になるということです。例えば、昨年のコロナ問題に関しては、ご存知のように受験に対して大きな影響を与えました。こういったことも考慮しなければなりませんが、これは受験生そのものではなく、学校や塾の先生方が情報を与えなければならない事例になります。

当時に比べ、公募推薦の試験内容は多様かつ難化しています。ただし、倍率については決して高いというほどではありません。十分に志望校として考えられる受験方式だと思いますので、少しでも早く進路について考えられるようお子様へのアドバイスをしてみてください。

 

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