【数字で見る併願ねらい目2026 #05】専修大学|合格者を約2,200人減らした翌年、今年はどう動く?

こんにちは、運営責任者のマツダです。

在籍している学生の数から、併願の「ねらい目学部」を探すシリーズ「数字で見る併願ねらい目2026」。第5回は、日東駒専の一つ、専修大学です。

専修大学の生田キャンパスは、小田急線の向ヶ丘遊園駅が最寄りです。秦野からは小田急線で乗り換えなしで行けるので、地元の受験生にも通いやすい大学です。

先に結論をお伝えします。

  • 専修大学は、2026年度入試で合格者を前年より約2,200人も減らしました。志願者は増えたので、倍率は約3.5倍から約4.6倍に上がりました。
  • 一方で、この春に卒業する4年生は1年生より約680人多く、来年度(2027年度入試)は、どの学部も今年より合格者を絞ることはないとマツダは予想しています。
  • 学部別に見ると、◎や○はありません。△の文学部と人間科学部が、比較的ねらいやすい学部です。

はじめて大学受験を迎えるご家庭にもわかるように、言葉の意味から順番に説明していきます。

この記事でわかること

  • 2026年度に合格者を約2,200人減らした理由と、来年の見通し
  • 大規模大学ほど厳しい「定員のルール」のしくみ
  • ねらい目の文学部・人間科学部で何を学べるか(学科紹介)
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目次

まずは言葉の確認:「定員」と「充足率」

大学には、国(文部科学省)に届け出た「定員」があります。

  • 入学定員:1年間に入学させる予定の人数
  • 収容定員:入学定員×4学年分。大学全体で在籍させてよい人数の目安
  • 定員充足率:今いる学生の数 ÷ 収容定員。1.00なら定員ぴったり、1.10なら定員より1割多い状態

大学は、学生を定員より多く入学させすぎると、国からの補助金を減らされたり、もらえなくなったりします。そのため、学生が多くなりすぎた大学は、翌年に合格者を減らして調整します。

このシリーズでは、次の2つの数字を見ています。

① 定員充足率

1.00に近い(またはそれ以下の)学部ほど、合格者を絞る必要が小さくなります。

② 4年生 ÷ 1年生

4年生が多い学部ほど、この春の卒業で空く席が大きくなります。

判定意味
◎充足率に余裕があり、卒業で空く枠も大きい。今年いちばんのねらい目
○どちらかの数字にはっきり余裕がある
△やや余裕あり
-標準〜やや厳しめ

※ 点数:充足率 1.00以下=3点、1.05以下=2点、1.08以下=1点。4年÷1年 1.20以上=2点、1.10以上=1点。合計4点以上が◎、3点が○、2点が△です。

「大きな大学」ほどルールが厳しい

前回の工学院大学の記事でも紹介しましたが、補助金がもらえなくなる充足率のラインは、大学の大きさで変わります。

大学の規模(収容定員)補助金がもらえなくなるライン
8,000人以上(大規模)1.10倍以上
4,000〜8,000人(中規模)1.20倍以上
4,000人未満(小規模)1.30倍以上

専修大学の学部の収容定員は16,000人。大規模大学なので、ラインは1.10倍と、いちばん厳しい区分です。

※ 文部科学省「私立大学等経常費補助金」の取扱いより。実際の判定では、留年して2年以内の学生などは人数から除いて計算します。

専修大学の全体像

項目数字
収容定員(学部)16,000人
在籍している学生17,769人
定員充足率1.11
1年生4,137人
2年生4,423人
3年生4,393人
4年生(5年以上を含む)4,816人

在籍している学生で計算すると、充足率は1.11。大規模大学のライン1.10を少し上回っています(実際の判定では留年生などを除くため、公式の判定とは異なります)。

ここで注目したいのが、1年生だけが少ないことです。2年生は4,423人いるのに、今年入学した1年生は4,137人。入学定員4,000人に近い人数まで、入学者を絞ったことがわかります。

2026年度入試:合格者を約2,200人減らした

実際に、入試の合格者数を前年と比べると、その差ははっきりしています。

2025年度2026年度増減
志願者数49,022人54,228人+5,206人
合格者数14,056人11,814人−2,242人
倍率(志願者÷合格者)約3.5倍約4.6倍上昇

志願者は5,000人以上増えたのに、合格者は2,000人以上減りました。2026年度の専修大学は、「受ける人は増えたのに、受かる人は減った」年だったわけです。

※ 合格者数は、一般選抜・共通テスト利用・推薦などすべての入試の合計です。

では、2027年度入試はどうなる?

この春、4年生(4,816人)の多くが卒業します。もし来年も入学定員どおり4,000人前後を入学させると、大学全体の充足率はおよそ1.06まで下がる計算です(留年する学生がいる分、実際は少し高くなります)。

学部ごとにも見てみましょう。2026年度と同じ人数を来年も入学させた場合、来年の充足率がどうなるかを計算しました。

学部今の充足率来年の充足率(目安)
経済学部1.151.09
法学部1.091.06
経営学部1.091.05
商学部1.111.06
文学部1.111.05
ネットワーク情報学部1.111.08
人間科学部1.121.06
国際コミュニケーション学部1.111.07

※ 今の4年生が全員卒業し、留年がないとした場合の目安です。

すべての学部が1.10を下回ります。 つまり、今年と同じ人数を合格させても、どの学部も定員のラインに収まる計算です。今年ほど合格者を絞る理由はなく、マツダは「2027年度入試で、今年より合格者を減らす学部はない」と予想しています(教学舎のYouTubeでもお話ししました)。

2026年度の倍率の高さだけを見て「専修は難しくなった」と併願候補から外してしまうのは、もったいないと思います。

ただし、専修大学は大規模大学でラインが厳しいため、「合格者を大きく増やす」ことまでは期待しすぎないほうが安全です。

学部別データとねらい目判定

全学部を「ねらい目の順」に並べました。キャンパスは、生田(神奈川県川崎市)と神田(東京都千代田区)に分かれます。

判定学部キャンパス充足率1年生(人)4年生(人)4年÷1年合格者の増減(人)倍率
△文学部生田1.116558091.24−5144.4倍
△人間科学部生田1.122142721.27−2615.1倍
-法学部神田1.097177961.11−2364.6倍
-経営学部生田1.095626381.14−1374.5倍
-商学部神田1.116657891.19−2425.8倍
-国際コミュニケーション学部神田1.112202591.18−1065.7倍
-経済学部生田1.158209711.18−6894.2倍
-ネットワーク情報学部生田1.112842820.99−572.6倍

※ 4年生には5年以上在籍している学生も含みます。倍率は2026年度の志願者数÷合格者数(全入試の合計)です。

出典:専修大学公式「令和8年度 入学定員・入学者数・収容定員・学生数(令和8年5月1日現在)」、「入試結果(令和7年度・令和8年度)」より教学舎が計算。

マツダが注目する学部

△ 文学部(生田)

4年生(809人)が1年生(655人)より154人多く、この春の卒業で空く席が大きい学部です。さらに2026年度の入学者は648人で、入学定員の671人を下回りました。

今年は「取りすぎないように」慎重に絞った結果、定員より少なくなったと考えられます。来年は定員どおりに戻す余地がある学部です。学科は6つあり、文系の併願先として選択肢の多い学部です。

文学部の学科紹介

日本文学文化学科

文学だけでなく、映画・演劇・マンガ・アニメーションなどの「表現文化」も研究します。現役の作家による創作の授業や、出版社出身の先生による編集の授業があり、「読む」だけでなく「書く・つくる」も学べます。書道の授業もあります。

英語英米文学科

英語の力をのばしながら、英語圏の言葉・文化・文学・歴史を学びます。2年生から「英語コミュニケーションコース」と「英語文化コース」に分かれます。1年生のゼミは20人ほどの少人数で、協定校への留学も積極的にすすめています。

哲学科

西洋だけでなく、インド・中国・日本の哲学まで幅広く学びます。芸術や宗教、社会についての授業も多くあります。1年生から全員がゼミに入り、4年生で卒業論文を書きます。

歴史学科

日本・東アジア・ヨーロッパ・アメリカなど、地域や時代をしぼらずに歴史を学びます。古文書を読む授業や、夏休みの合宿で発掘を体験する考古学実習もあります。2年生から、興味のある地域と時代を選んでゼミで研究します。

環境地理学科

地形や気候、都市や農村など、地理学の幅広い分野を、野外調査(フィールドワーク)を中心に学びます。ゼミは10人前後の少人数です。決められた科目を取ると、国家資格の「測量士補」も取得できます。

ジャーナリズム学科

2019年にできた学科で、ニュース報道やメディア制作を、理論と実践の両方から学びます。2年生から「ジャーナリズム」「情報文化アーカイブ」「メディアプロデュース」「スポーツインテリジェンス」の4つの分野から科目を選び、映像や新聞づくりにも取り組みます。

出典:専修大学「文学部」

△ 人間科学部(生田)

4年÷1年は1.27と専修大学でいちばん大きく、こちらも入学者(213人)が入学定員(224人)を下回りました。心理学科と社会学科の2学科です。

ただし、2026年度の倍率は約5.1倍と高めでした。合格者を261人減らした影響が大きく、来年もある程度の競争は覚悟しておきましょう。

人間科学部の学科紹介

心理学科(入学定員77人)

こころのしくみを調べる「基礎心理学」と、悩みや問題を抱える人を支える「臨床心理学」を、かたよりなく学べます。実験や実習が多いのが特徴で、心理学実験や統計を学び、3年生から卒業論文に向けたゼミが始まります。大学院に進む人も多い学科です。

社会学科(入学定員147人)

家族や地域、働き方など、人々の暮らしの場を研究します。実際に街に出て調べる「社会調査実習」を重視していて、1年生から4年生まで全員がゼミ形式のクラスに入ります。決められた科目を取ると「社会調査士」の資格が取得できます。

出典:専修大学「人間科学部」

理系・情報系なら:ネットワーク情報学部(生田)

判定は「-」ですが、倍率は約2.6倍と専修大学でいちばん低く、合格者の減り方も57人と小さめでした。卒業で空く席は小さいので「今年特に入りやすい」とは言えませんが、情報系を考えている人は併願先として知っておきたい学部です。

注意したい学部

経済学部:充足率が専修大学で最も高い

充足率は1.15と、専修大学の中でいちばん定員を超えています。2026年度の入学者も815人と、入学定員751人を約1割上回りました。それでも、今年と同じ人数を入学させれば、来年の充足率は約1.09とラインを下回ります。今年より絞ることは考えにくいものの、合格者を大きく増やす余地は小さい学部です。

商学部・国際コミュニケーション学部:倍率が高い神田の学部

倍率は商学部が約5.8倍、国際コミュニケーション学部が約5.7倍と、専修大学の中で高い2学部です。都心の神田キャンパスで学べることもあり人気があります。第一志望にするなら、生田キャンパスの学部も組み合わせておくと安心です。

まとめ

  • 専修大学は大規模大学(収容定員16,000人)で、補助金のラインは1.10倍と厳しい
  • 2026年度は合格者を約2,200人減らし、倍率は約3.5倍→約4.6倍に上昇
  • この春は4年生が多く卒業するため、2027年度入試は、どの学部も今年より合格者を絞ることはないと予想
  • ねらい目は、入学者が定員を下回り、卒業枠も大きい文学部と人間科学部
  • 経済学部は充足率1.15で最も高く、やや厳しめを想定

もちろん、併願校は数字だけで決めるものではありません。入試日程、科目、本人の得意不得意を組み合わせて「受かる併願」を組むことが大切です。

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日時
2026年11月21日(土)14:00〜16:00
会場
教学舎 東海大学前校
(秦野市南矢名1-9-19/東海大学前駅 徒歩4分)
対象
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参加費
無料(予約制・先着順)
定員
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お話しする内容

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前回の記事:【数字で見る併願ねらい目2026 #04】工学院大学

「数字で見る併願ねらい目2026」は、このあと各大学を順番に取り上げていきます。次回もお楽しみに。

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